鼻胞子虫症

ライノスポリジウム症は、Rhinosporidium seeberi によって引き起こされる稀な慢性肉芽腫性疾患です。この病原体は、1900 年に Protoascoidea seeberi として初めて記載されました。鼻胞子虫症は、ほとんどの場合、鼻と鼻咽頭の粘膜に影響を与えます。主な症状はポリープ状の増殖の形成であり、外科的切除後に再発する可能性があります。

この病気は主に南アジア、南アメリカ、東アフリカで発生しています。病原体 R. seeberi は菌類界に属しますが、その分類学的位置は完全には明らかではありません。感染の伝播は、土壌や水に含まれる真菌の胞子との接触によって起こります。診断は生検標本の顕微鏡検査とポリープ組織内の特徴的な胞子の同定に基づいて行われます。治療には、ダプソンなどの抗真菌薬と組み合わせて、影響を受けた組織を外科的に除去する必要があります。適切な治療により予後は良好です。