ヘモグロビン血症

ヘモグロビン血症は、血漿中のヘモグロビン含有量の増加です。

ヘモグロビンは、肺から組織に酸素を運ぶ赤血球内のタンパク質です。通常、ヘモグロビンは赤血球内にのみ存在します。ヘモグロビン血症では、赤血球が破壊され(溶血)、ヘモグロビンが血漿中に放出されます。

ヘモグロビン血症の原因:

  1. 先天性溶血性貧血(球状赤血球症、楕円球症)

  2. 後天性溶血性貧血

  3. 急性中毒(硝酸塩、アニリンなど)

  4. 感染症(マラリア、敗血症)

  5. 不適合輸血による人工溶血

  6. 人工循環中の機械的溶血

重度のヘモグロビン血症では、腎臓からヘモグロビンが排泄されるため、尿は「コカ・コーラの色」のように暗くなります。

診断は、血漿中のヘモグロビンレベルの上昇の検出に基づいて行われます。

治療は原因に応じて行われ、溶血を除去することを目的としています。血液透析が必要になる場合があります。



ヘモグロビン血症は、血液中のヘモグロビンのレベルが著しく上昇した状態です。ヘモグロビンは赤血球に含まれるタンパク質であり、体内に酸素を運ぶ役割を担っています。ヘモグロビンレベルが増加すると、不足した酸素の一部が組織ではなく呼吸器に送られます。